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小学館ビッグコミックスペリオール誌『HEAT』の連載終了から約5ヵ月。武論尊先生と池上遼一先生のビッグコンビが、同じスペリオール誌でこの9月から、5度目の新連載をスタートさせた。タイトルは『覇 LORD』。武論尊&池上遼一が、史劇「三国志」にかつてないエンタテインメント性をもって挑む超ど級大河ロマンだ! 今回は、武論尊先生に新連載の抱負をお聞きするとともに、漫画のキャラクター作りに対する考え方についてもお聞きしました。『漫画街』登場3ヵ月ぶりの武論尊先生の肉声をお楽しみください。
(取材日/2004.9.11 写真/茨城県鹿嶋市の別荘にて、
好きなワインを飲みながら) |
■新連載『覇 LORD』
【
編集メモ】
*『覇 LORD』 2004(H16)年 小学館 ビッグコミックスペリオール19号(9月10日発売)〜 漫画/池上遼一
西暦184年、東方の国・邪馬台国を女王・卑弥呼が統一したその時、卑弥呼を愛し支えてきた奴(な)国の勇将・燎宇(りょうう)は、さらなる“覇”を求めて大陸へと旅立つ。だが、大陸の幽州に流れ着いた燎宇の目にしたその光景は、かつての豊かなそれではなく腐敗と貧困に満ちた、滅びの道をたどりつつある漢王朝の姿だった。荒みゆく後漢の大地で燎宇が出会った男達は、劉備、関羽、張飛という史実「三国志」の勇者達。燎宇の大陸覇道は、この三英雄を喰らう事から始まるのだった。
●池上先生との5度目の連載になりますが、抱負をお聞かせください。
抱負? ………、当てたい!(笑)
ふたりの中で、次に組むときは、
もう現代劇はないなって、ふたりとも思ってたんで…、
で、たまたま「三国志」っていう題材があって、
池上先生がやりたい、面白そうだって言うんで、
俺も初めての歴史劇だけど、そういう下敷きがあるのだったら、
面白いものが書けるかなってのと、
スペクタクルが書けるかなってのが、割とあってね…。
ただ、絵が大変だなと思ったから…、
すっごい資料もいるしね。
だから、本当にいいのかなぁって思ったんだけど、
池上先生が乗ったから…。
俺は無責任に、
例えば、「大草原、一万の兵」って書きゃあいいんだから(爆笑)。
でも、描くほうは大変でしょ。
中国大陸っていうと、そういう舞台って、
どうしても出てくるでしょ。
だから、大変だろうな…。
なるべく描くのが楽な形にしようとは思ってるんだけど、
池上先生にはかなり苦労かけるね、多分。
とりあえず、歴史物をふたりで始めたのは、
現代劇4本もやっていたら、お互いに癖もわかっているし、
ふたりでこのまま組んでも、
ある種の発見がなくて焼き直しって形になるし、
もう、これまで以上のキャラクターもそうは出ないだろう
ってのがあったから。
お互いの中でもし組むとしても、
現代劇はないだろうなってのがあったからね。
だから、楽しみながらかな、ふたりとも。
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