【質問と解答】
Q:漫画家がプロダクションを持つメリットなどはあるんでしょうか?
また、プロダクションを持っている方々は、雑誌社とはどのように契約等をしているのでしょうか? プロダクションを持っていない漫画家との差異について教えて頂けるとありがたいです。
A:プロダクションを持つ、つまり法人化のメリットは簡単に言えば、節税ということです。法律相談の場ではないので、詳しくは述べませんが、個人では申告しにくい様々な支出を経費参入できます。また、家族を役員や社員にすることにより、その給与を必要経費として計上することができるほか、累積課税、相続等での優遇措置があります。もっとも、法人化に伴う支出も出て来ますので、所得が低いと、逆に損をすることになります。一般に、個人所得税が40パー セントを超える場合に、はじめて法人化を検討します。
また、法人化には、設立時やその後の煩雑な手続きや、事業経営者としての責任や雑務が生じることも覚悟しておかなければなりません。
出版社との契約においては、プロダクションと個人とでは変わりはありません。 ただ、契約の対象が、個人ではなくプロダクションになるだけです。版権は個人に属しますが、版権管理をプロダクションが行う形になります。
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