【質問と解答】

Q:スランプ…についてなのですが。6月辺りからひっきりなし・四六時中漫画のエピ ソードを考えたり、どうしたら面白くなるか等々、ずっと考えてはネームを送るという漫画漬けな生活を送っていたのですが、最近プロットを作っても、ネームに起こすと、どうも思い通りに書き進めることが出来なくなってしまいました。
 現在付いていただいている担当さんに見捨てられないよう、何とか早くネームを送りたいと思っていますが、焦れば焦るほどドツボに嵌っていってしまいます。私のような、技術が足りないせいで煮詰ってしまうようなこの状況は、どう打開すれば道が開けるのでしょうか(…すみません、判りにくい質問で…)
 というか、根の詰め込みすぎだと周りから言われるのですが、休むと何だか甘えてしまうようで、 どうしても考えることが辞められないのですが…。
 …それと、現在、 実力レベル的に言えば新人賞最終選考に残るくらいなのですが、年齢が現在24歳です。まだ漫画家を目指していてもいいのか、正直悩みはじめています。担当氏からは、私の持ってくるネタやエピソ ードは女の子に受けるものばかりだと、お褒めのお言葉を頂くのですが…。

A:スランプ脱出の方法は、プロの皆さんも各人各様で、万人に効く特効薬のようなものはありません。スランプ脱出には気分転換や気持ちの切り替えといったことが必要ですが、何が効果的かは人それぞれだからです。ただ、あなたが周りから勧められたようにただ休むというのは、焦っている状態では逆効果になりかねません。むしろ、別のアプローチで作品を見つめ直すのが良いですね。机に向かってばかりではなく、取材や作画資料撮影に出かけてはいかがでしょうか。気分転換や適度な息抜きにもなりますし、外に出れば机の前では得られなかったアイデアが生まれるかもしれませんよ。取材といっても大げさに考えることはありません。友達との飲み会で話題を振ったり、ファーストフードでさりげなく人間観察をしたりするのも取材です。また、(作品内容にもよりますが)舞台となる街並みを歩きながらシーンを思い浮かべると、机の前では浮かばなかったエピソードが発想できることがあ ります。
 さて、年齢のことですが、24歳というのは別に遅くはないと思います。少女マンガでは比較的デビューが早い方が多いので、焦る気持ちもわからないではありませんが、20台後半でデビューする方もいますし、男性向け雑誌では30歳前後のデビューも珍しくありません。あなたの現在のレベルがどの程度か判断の材料がないので確言はできませんが、担当編集者の方に目をかけていただいているのなら、信じてもよいのではないでしょうか。


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