【質問と解答】
Q:漫画原作者を目指しておりますが、自分の表現したいことを書けば書くほど枚数がかさんでしまい悩んでいます。簡潔にすればいいたいことが伝わらない気がしますし、原作の持ち込みの場合どの程度まで作り込めばよいのでしょうか? 足りない部分をゆっくり口頭で煮詰めることができるのでしょうか?
A:枚数がかさんでしまうということをお悩みのようですが、まずマンガになったときに何ページの作品になるのか明確にイメージを持ってください。そ のためには「マンガ」を知ることです。たくさんの作品を読んで、たとえば 32ページの読み切り作品ならどの位の情報量が入るのか知ることが大事で す。
作品のスケールをイメージしたプロットができて原稿を書き始めたなら、枚数がかさんでもとにかく最後まで書ききりましょう。そのあとで何度も推 敲し余分なところを切り捨てていきます。小説のように心理描写を延々と書き連ねたり、映画やテレビドラマの脚本のように長尺のセリフのやりとりをしてはいませんか。推敲で切り捨てる際、ストーリーの本筋に直接関係ない ものの描き手(マンガ家)に知っておいてもらいたい設定や裏ストーリー は、本原稿とは別に設定書や注にまとめておきましょう。登場人物紹介や舞 台(世界)設定も別紙にまとめておくこと。最後に400〜800字程度の 梗概を作っておき、持ち込みに行ったときに最初にそれを読んでもらってください。梗概を読んで興味が持てない原作はまずダメです。
原作の持ち込みをする場合、とにかく原稿の形で完成していなければ話にな りません。担当編集がついてからなら、打ち合わせ段階で口頭で煮詰めるこ とも ありですが、最初の持ち込みでは自力で1本完成させてください。そも そもそれができなければ原作者にはなれませんよ。
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