【質問と解答】
Q:将来、漫画を仕事にしたいと思っています。そこで教えて頂きたいのですが、地方で漫画家を目指し仕事を得ることは可能でしょうか? 可能としても中央に住む作家より不利でしょうか?
地方在住の漫画家さんはいらっしゃいますが、私が知る範囲では、ほとんどが主婦のアルバイト程度で、大きな仕事をされているのは固定の人気作品を持つ大作家さんであったり既に確実な受注先を持っている方だけのようです。
そのような当てが無い者が仕事を得たい場合は中央の方が有利でしょうか? 仕事もやはり近場に住んでいる作家のほうに回るのでしょうか? ここのサイトにもあるように酒の接待などを通して仕事が行われるみたいですし。上京出来れば世話はないのでしょうが、家庭の事情で無理です。また日帰りも出来ない地域です。家もあまり開けられません。このような状況で漫画の仕事がしたいと言うのは無理でしょうか?
A:中央(東京都内及びその近郊)に住むマンガ家が多いのは、アシスタント事情が大きいです。これはアシスタントの仕事をする場合もそうですが、あなたがプロになってアシスタントを雇う場合も、地方だとなかなか見つからないのです。ですから、アシスタントを雇わないでひとりで描く方や、地元でアシスタントを調達できる方ならば、実作業では地方に住んでいても問題ないでしょう。編集者との打ち合わせは直接顔をつきあわせてするのがベストですが、上京が困難な場合、今はファックスもメールもありますからなんとかなります。
それ以外の地方在住のデメリットとしては、同業の友人(マンガ家仲間)ができない、他の編集部の編集者と知り合う機会がないので仕事の幅が広がらないことが挙げられます。ただ、現在はそれもホームページ運営(資金と手間はかかりますが)をすることでフォローできます。
結論として、アシスタントの問題さえ解決できるようなら、不便や仕事上の制限は多少あるにせよ、地方在住のままマンガの仕事をしていけるということです。
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