【質問と解答】

Q:タチキリ側の方でない外枠の枠線は鳥口などで引いておけばいいのですか? 雑誌などを見ていると外枠の線が見えてないんで投稿作を作る際にちょっと気になっているんですが…。

A:質問にお答えする前に、まず原稿の用語についてお話ししておきます。
 雑誌や単行本の背とは逆側を「小口」と言います。正式には背以外の三方、の総称を「小口」と言い、上側を「天」、下側を「地」、背と逆側を 「前小口」と言うのですが、現在では一般に小口と言えば前小口を指します。
 つまり、原稿用紙では右ページなら、向かって右が「小口」、上側が「天」、下側が「地」、左の背に当たるとじ目側を「のど」と言います。左ページなら向かって右が「のど」で左が「小口」になります。
 また、「タチキリ(裁ち切り)」とは、ページの裁断ラインを超えて絵を入れることです。通常は天、地、小口側で行い、のど側が裁ち切りになるのは見開き原稿に限られます(見開き原稿は必然的に左右ページののど側が裁ち切りになる)。まれにコマを広くとるためにのど側でも裁ち切りにする方もいますが、読みづらいのでなるべく避けてください。最近はマンガ専門原稿用紙を使う方が多いのですが、裁断ラインが青や灰色の外枠線という形で入っていますので、裁ち切り位置がわかりやすいです。
 さて、あなたの言う「外枠」は、この裁断ラインの目安を指示する「仕上がり線」もしくは「裁ち切り線」と呼ばれるもののことだと思いますが、これには枠線を引く必要はありません。もし、マンガ専門原稿用紙を使っていないのなら、烏口やミリペンではなく、印刷に出ない青鉛筆で仕上がり線を引いてください。また、「タチキリの側の方でない」というのはのど側を指すのだと思いますが、こちらも同様です。

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