【質問と解答】

Q:以前こちらで質問させていただいた者です。
取り越し苦労を承知で、再度、質問をしたいのですが、月刊誌や週刊誌で連載できるようになった場合、アシスタントをつけずに自分一人で連載するスタイルは可能でしょうか?

 アシスタントの方は紹介や募集している先生の元でのみ作業できるのでしたら、できれば自分はスタッフをつけずに個人的に描きたいと思っています。もちろん、自分の力量を知った上で可能かどうか検討する必要があるのは承知していますが、集団というものが苦手なので、出来る限り自分に合ったスタイルで描きたいと思っております。

A:月刊誌連載でひとりで描いていらっしゃる先生は何人もいますし、週刊誌 でもギャグやショートだとひとりで描いていることが多いです。直接聞いたわけではありませんが、通常のストーリー漫画でひとりで描いていらっしゃる先生がいると何かで読んだこともあります。
 アシスタントは、編集部がつけてくれるものではなく(紹介や仲介はしてくれますが)、マンガ家個人もしくはマンガ家が運営するプロダクションが雇うものです。アシスタントへの給与はすべてマンガ家が自分で支払わなけ ればならないのです。週刊連載だとアシスタント一人当たり月に20万前後の給与となり、単行本が大部数出ていて多額の印税収入でもない限り、かな りの経済的負担を覚悟しなければなりません。ですから、経済面でもアシス タントは雇わずにすめば、それに越したことはないのでしょう。
 しかし、作品のクオリティを保てるかどうかが、マンガ家としてより重要なことです。自分の絵柄やスタイルを、アシスタントなしの連載の中でクオリティを落とすことなく維持することが可能かどうか、よく検討してください。そこであくまでひとりでの作画にこだわるなら、編集部の理解と協力が必要ですが、単行本1巻分描きだめての掲載とか、隔号掲載、月イチ掲載などの連載方法もあります。

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