【質問と解答】
Q:見開きのページを描くときに右ページと左ページがうまくつながるようにするにはどうしたらいいですか。
A:見開き原稿は通常、マンガ原稿用紙を2枚貼り合わせて描きます。左右のページとなる2枚のマンガ原稿用紙を、それぞれの内枠の線から約15ミリ のど側(本や雑誌の背に接する側。つまり、見開きの中央側)をカッターで切って、原稿の裏側からセロハンテープかメンディングテープで貼り合わせ れば、見開き用の原稿用紙のできあがりです。あとはふつうに原稿を描いてください。カッターで切りたくない方は、内枠から15ミリの位置に鉛筆や青鉛筆で線を引き、左右の原稿用紙をライトテーブルで下から照らして位置を合わせて作画してもかまいません。
投稿時には、2枚をまた切り離すか、貼り合わせたところで折ります。折る場合は、作画面が接することになるので、汚れないようトレーシングペー パーなどで保護しておきましょう。
見開き原稿を描く際に注意しなければならない点は、センター(左右原稿ののど側)付近に絵の重要な部分(キャラの顔など)や吹き出しを入れないことです。絵の肝心の部分が雑誌ののど側奥に入り込んで、場合によっては全く見えなくなってしまいます。見開き中央にかっこよく主人公の顔アップを入れようも のなら、雑誌掲載時に悲惨なことになります。そして、もうひとつは、小口側(のどの反対側)のタチキリ近くにも同じく絵の重要な部分や吹き出しを入れないようにしましょう。中綴じ雑誌(青年誌などによくあ る中央でホチキスで留めてある雑誌)は、見開きの左右が広いところと狭い ところで30ミリから40ミリ近くも変わってきます。見開きはほかのページと違ってセンター(のど側)で合わせますから、左右が狭いところに作品 が載ることになると、小口側が 15ミリ以上も切れる場合もあるからです。
投稿の際は郵送の便から、見開きは2枚の原稿を貼り合わせて描くことを推奨しますが、プロの方はB3やA3の1枚のケント紙等を横に使用して見開きを描くことも多いです。B3は単純にB4原稿用紙の2倍ですから2枚の原稿用紙を貼り合わせるのと同じ(左右450ミリ前後)を、A3の原稿を描く場合 は掲載時にほかのページと縮小率が変わります。
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