【質問と解答】
Q:以前、漫画家の年齢制限の質問で30歳前後の投稿漫画は感性が古い作品が多いと書いてありましたが!? 略歴を見ないで作品だけで作者の年齢を当てることが出来るんですかね? 私も経験がありますが、まず不可能です。単に先入観での評価ですよね。
A:作品からの年齢当ては私もできませんし、そうする意味もありません。私はマンガ賞の投稿作の傾向を知るために、20年間下読み(予備選考)から参加するようにしていますが、「30歳前後以上の投稿者、持ち込み新人の原稿の多くは絵が古くさかったり感性が古かったりすることが多い」というのは、その20年の経験からの回答です。なお、作品を読む際、プロフィールは最後に見ますので、先入観をもって作品に目を通したりはしません。それに、前述の回答はあくまで一般論であり、年齢をもって足切りなどをしているわけではありません。私の経験でも、30代でも若々しい感性や画風を持っている方も大勢いましたし(さすがに40代以上でヤング誌に通用する投稿作は見たことはありませんが)、古臭い作風や絵柄なのにプロフィール を見ると20歳そこそこだったりして驚くこともありました。しかし、年齢を先に持ち出されると、これまでの経験上あまり期待できないというのは正直あります。
最後に、誤解のないように言っておきますが、感性や絵柄の古さ云々をもってマンガ家への適性を否定しているわけではありません。自分の作風と読者層を考えて雑誌選びをしてほしいということです。また、本人次第で絵柄を変えたり、ある程度は感性を若返らせたりすることも、困難ではありますが不可能ではないでしょう。最先端で活躍しているプロのマンガ家さんは、 常に新しい情報や他者の創作物に触れ続けることによって40代になっても感性の若さや鋭さを保っていますし、絵柄の改変に成功して新たな読者層をつかんだ方もいる事実がそれを証明しています。
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