【質問と解答】

Q:漫画ではデジタルトーンというものがありますが、普通のトーンとは何が違うのですか? またデジタルトーンを使うことで漫画作製の作業効率は上 がったりするのですか? プロでも多く使っているのでしょうか?


A:通常のスクリーントーンはカッターで原稿に切り貼りしますが、デジタルトーンはその作業と効果をパソコンのデジタル画像上で再現したものです。作業効率は、デジタルも手描きも慣れ次第なので、どちらが早いとも言えません。デジタルトーンのメリットには、一度ソフトを揃えればスクリーント ーン代がかからない、トーンの種類が普通のトーンに比べて圧倒的に多い、普通のトーンでは表現が困難なトーンワークでもデジタル上なら比較的楽にできるという点があります。ただし、デジタル原稿の作画技術の習得が必要条件となりますし、セルシスのPower Tone等のようなデジタルトーンソフト のほかに、Photoshop、Comic Studio等の作画用のアプリケーションも必要ですので、これからマンガでデジタル作画を始めようという方は厳しい出費を覚悟しなければなりません。
 プロの世界では現在はまだ手描き原稿が主流で、モノクロ原稿をフルデジタルで作画する方は少数派ですが、手描きを基本としていてもコマ単位、ページ単位でデジタル処理したりする方は増えています。とはいえ、投稿段階の方や新人の方が無理をしてデジタル環境の構築を急ぐ必要はありません。


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