【質問と解答】

Q:漫画を描くのに必ずペン先(つけペン)を使わなくてはならないのですか? 個人的には普通のペンのほうが描きやすいのですが…。ペン先(つけペン)を使うメリットを教えてください。


A:普通のペン(ミリペンやボールペン)のほうが描きやすいのは、普段から書き慣れているからで、誰でも同じです。なのに漫画家が昔からつけペンを使ってきたのは、そちらのほうが「美しい線」を「速く」描けるからです。 実を言うと、プロの先生で作画にミリペンやボールペンを使用している方は 大勢います。ただし、その先生方がミリペンやボールペンから生み出す線はおそらく、あなたが「描きやすい」と言って描く線とはまったく違うはずです。ミリペンやボールペンで美しい線を描くのは、実はつけペンを使う技術の延長上にあります。ですから、初心者や新人にはつけペンの使用を指導しているのです。
 ちなみに、ミリペンを使っているプロの方に聞くと、つけペンを使ったほうがはるかに作画が速いそうですし、効果線を描くにはやはりつけペンが適しているそうです。つけペンからミリペンやボールペンに変えるのは、熟練したプロが自分自身の線に対するこだわりでたどり着いた結果なのです。もちろん、つけペンを最上の画材とし、愛用し続けるプロのほうがずっと多いわけですが。少なくとも「普通のペンのほうが描きやすい」と言っているうちは、それらを使うのは早いです。


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