【質問と解答】

Q: 漫画賞の投稿先のひとつとして、男なんですけど「りぼん」など少女漫画誌も考えています。ですが、今、そういう雑誌に連載している男性の漫画家を知りませんし(山咲トオルさんみたいな少女漫画でもホラー漫画を描いてる人はのぞきますけど、ファンタジーを投稿しよう考えてるので)、ほかにも、ネット上で、少女漫画の編集部 は、投稿で男性の作品が来ても見ないなんて書き込みも見たことあります。実際のところ、男は少女漫画家になれるんですか。あと、男性が最近少女漫画で賞を取ったり、連載しているという人知ってましたら、名前とかはいいので、いるかいないかだけ教えてください。

A:黎明期の少女漫画は男性マンガ家によって描かれていましたし、20年くらい前までは、和田慎二、柴田昌弘、弓月光、きたがわ翔、竹本泉とい った諸先生方が少女漫画誌で活躍されていましたが、今ではホラー以外では 『パタリロ!』の魔夜峰央先生くらいしか残っていないよ うです。少女漫画以外でデビューされた方では、『最終兵器彼女』の高橋しん先生が白泉社 の「メロディ」で先頃まで連載していました。ただ、新人では男性作家のデビューの話は聞きません(ペンネームでは判断できないので、プロフィールを隠しているということもありえますが)。少女漫画誌編集部での男性投稿者への考えについては不明ですが、そちらにいる知人に今度話を聞いてみますので、追って回答を補足します。

 追記です。少女漫画誌の編集部に長くいる方に、話を聞いてみました。自分の編集部では、別に男性の投稿者だからといって門前払いをするようなことはない、とのことです(他誌ではどうかわかりませんが)。しかし、自分の知る限り、他誌も含めてここ数年少女マンガデビューした男性の新人作家はいないそうです。やはり、絵やストーリーでは「少女マンガっぽい」作品は描けても、感性の点で微妙にズレが見られるようです。ただ、男性の投稿者や持ち込みは一誌につき年に2〜3人と少ないそうで、レベルの低さは絶対数の差に起因するとも考えられます。一度、持ち込みをして現場の編集者に少女マンガへの適性を相談してみるとよいでしょう。


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