【質問と解答】

Q:よく新人賞の佳作とか努力賞なんかのコメントで作品の女の子がカワイイなんて書いてるのありますよね。評価ってあくまでも客観的な見方であって、主観的な事書いてどうなんでしょう? ある程度幅のある読者層を想定しているのに、批評ってそんな程度なんでしょうか。

A:「カワイイ」というのは確かに主観的感情を含む形容詞ですが、大多数がその評価を支持すれば客観的尺度ともなり得る表現です。新人賞での評価は、その雑誌の読者の大半に好感度が高い女性キャラが描けるかどうかという極めて現実的な判断です。ある程度幅のある読者層を想定したとしても、 読者の1パーセントの支持しか得られない「カワイイ女の子」では雑誌としては困るのです。ちなみに、メジャー系少年誌、 青年向け劇画誌、小中学生向け少女誌では「カワイイ女の子」の基準も異なります。新人賞の評価はその性格上、絶対評価ではなく、どのような作家を採用・育成していくかという編集部の意向が入っていると考えてください。


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