【質問と解答】
Q:私はマンガを描く時にまず鉛筆で下描きをして、その上からペン入れをして消しゴムをかけるのですが、消しゴムをかけるとペン入れをした部分がかすれて少し薄くなってしまいます。どの程度か文章で説明するのは難しいのですが、肉眼で少し薄くなっているのがわかる程度です。
このことで聞きたいのですが、これは消しゴムのかけかたが強いからなのでしょうか? 何かそうならない方法などあれば教えてください。
それと、こういったものは印刷に支障がでるものなのでしょうか。 質問はこの2点です。ちなみに原稿は通常売られているマンガ用原稿用紙、インクはプロットの製図用インク、消しゴムはMONOを使っています。マンガに関しては素人なので少し気になります。
A:製図用インクや証券用インクは、サラサラとして描きやすく乾きが早いという長所がありますが、消しゴムに弱いという欠点があります。薄くなって印刷に支障があるかは、実際に程度を見てみないと判断がつきませんが、消しゴムをゴシゴシと強くかけないほうがいいことは確かです。多少線が薄くなっていても、濃いめに製版して印刷することはできます。ただし、濃くするわけですから、トーンが濃いめに出たり、細い線が少し太ったりしま す。
インクを変えるのも一つの手ですが、原稿用紙に直接下絵を描かないようにして、消しゴムをかける必要がないようにする方法もあります。コピー用紙などに下絵を描き、漫画用原稿用紙の下に重ねてトレースでペン入れするのです。このとき、下絵がずれないように、テープを小さく切って貼り付けておくといいです。また、水色(薄い青色)が印刷に出ないのを利用して、プロは原稿用紙にトーン指定を水色で入れますが、同じように下絵を水色で入れる方法もあります。下絵の水色は印刷に出ませんから、消しゴムをかける必要がないというわけです。ただし、水色でもあまり強く描くと、製版時のスキャンで線が残ることがあるので注意してください。
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