【質問と解答】

Q:1)見開きの真ん中に人物を描くテクニックがありますよね? あれはどのようにして描けばいいのでしょうか? ノドの部分がどうなっているのか分かりません。詳しく教えて下さい。 

2)私は背景を描くにあたって適当な大きさで適当に描いていました。しかし、この前漫画家さんが言っていたのですが「アタリ」「消失点」とはいったい何ですか?


A:1)どういうテクニックのことを指しているのかよくわかりません。基本的に見開きの中央に人物を描いてはいけません。特に人物の 「顔」は絶対に駄目です。センターから多少左右にずらしても、ノド側 に近すぎると織り込まれれてしまい、キャラクターの印象が著しく損なわれます。見開き原稿の描き方については、'05年8月23日の回答をご覧ください。

2)「アタリ」は漫画の専門用語というわけではなく、日常でも時々使う 「見当」の「当たり」です。漫画では「目印」というくらいの意味で使われ、背景やキャラのラフな下絵や構図のおおまかな位置指定をアタリと言い、「アタリを入れる」といった使い方をします。
 まっすぐな道路の真ん中に立って道路の先を見ると、道幅がどんどん狭くなってついには点になって見えますよね? それが「消失点」です。背景などを描くときにまずラフなアタリをとって、消失点を決めます。この消失点を基点としてアタリに向かって線を引き、建物や立体物の形を遠近法に則った正しい形に仕上げるのが「透視図法」(漫画では 「パース」というほうがポピュラー)です。透視図法には、1つの消失点で描く一点透視、2つの消失点を設ける二点透視、3つの消失点を設ける三点透視があります。透視図法の詳細については漫画や絵画の技法書を読んでください。


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