【質問と解答】
Q:『北斗の拳』『DEATH NOTE』など、原作者と漫画家がコラボ レートした 作品がありますが、一般的に印税に対しての取り分はそれぞれ50/50なのでしょうか? 作品によって違う場合、どのような要因が係わったりするもの なのでしょうか?
A:原作者と漫画家の印税配分は50/50が基本ですが、場合によっては異なることがあります。異なる場合の要因には2つあります。ひとつは、作家の格が著しく異なる場合です。売れっ子作家と新人とが組む場合、売れっ子作家側の知名度に依存の度合いが強くなりますから、売れっ子作家側の印税を多くする場合があります。このあたりは編集部の考え方や、売れっ子作家側の対応にもよるので、一概に割合がこうなるというものはありません。売れっ子作家と新人との組み合わせであっても、50/50の配分のままでいくケースもあります。もうひとつは、作家の労力を勘案して配分する場合です。作画には時間も人件費 (アシスタント料)も多くかかりますから、それに比して労力があまりかかっていない原作の場合は、漫画家の配分を多くすることがありま す。もちろん、原作には取材をしたり資料代がかかったりもしますし (中には1年以上の取材期間をかける場合もあります)、時間や金銭に換算しにくいアイデアを提供して頂くわけですから、これもケースバイケースと言えます。なお、雑誌掲載時の原稿料は単行本化時の印税とは別で、原作者であろうと漫画家であろうと、「(作家ごとのページあたりの規定原稿料) ×(ページ数)」です。
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