【質問と解答】

Q:私は今年の1月中旬に持ち込みをしました。その時作品を見ていただ いた編集部の方から、プロットの指導をしていただけるようになりました。 私は今大学三年生で、まわりの学生は皆、就職活動を始めています。私も会社の説明会などに参加したりしていますが、どうしても、 漫画の作成を最優先に考えたいために、就職活動に専念できないでいます。漫画に専念するためにアルバイトをしながら生活することも考えましたが、もし場合によって 10年後、プロとして活動できないままだとしたら、年齢的にアルバイトの求人もなくなり、収入も無いために漫画 の活動まで出来なくなってしまうのではないかと、不安な気持ちでいます。
 そこで質問なのですが、新人賞も取ったことがない私が、漫画一筋に活動していった場合、10年以内にデビュー、もしくはアシスタントでの活動ができるようになる見込みはあるのでしょうか?


A:編集者の指導を受けているレベルの方でしたら、しっかりと向上心を持って作画技術を磨けばアシスタントとしてでしたら必ずやっていけ ると断言できます。メジャー誌の連載作家のスタジオスタッフになる道もありますし、プロアシスタントとして何人もの作家さんの仕事を掛け持ちして高収入を得ることも可能です。ただし、漫画家となると話は変わります。漫画一筋 で脇目もふらず活動すれば、デビューはおそらく2〜3年以内にはできるでしょうが、雑誌に1作掲載されただけでプロの漫画家としてやっていけるわけではありません。少なくとも連載を持つまでは安定した収入を望めません (アシスタントをしながら連載企画を提出し続けるケースが多いです)。リスクを恐れるならば、就職して働きながら漫画家を目指す道もありますし、それでプロになった方もいます。生活の不安はないとはいえ、仕事で忙しい中で漫画を描く意志を 強く持ち続けなければならないので、別の意味で困難な道のりではありますが。いずれにせよ、自分の将来への責任を負うのは自分自身です。 他人に保証してもらえるわけではありません。


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