【質問と解答】

Q:ストーリーを作るにあたって、想像力や発想力は当然不可欠なものだと思っています。そこで、その発想力などを強くする方法などは、一体ど ういうものがあるでしょうか。最近「脳トレ」みたいな感じなのが流行っていますが、そんな感じのトレーニングを続けていくのはどうなんでしょう。日ごろから心がけておいたほうが良いという、想像力の具体的なトレーニン グ方などを教えてください。


A:パズルのようなもので、ストーリー創りに必要な想像力や発想力が鍛えられるものではないのではないでしょうか。想像力を養うには、小説、音楽、絵画、写真の鑑賞が適していると考えます。想像力は「何かを補う」という思考で養われます。小説を読みながら、シーンを頭に描いたり、描写されていないキャラクターの心情を想像したり（いわゆる「行間を読む」というやつです）しましょう。また、音楽を聞きながら 曲や歌詞からシーンを頭に思い描くように心がけてみましょう。絵画や写真の鑑賞でも、それを描いた画家や撮った写真家がその絵や写真にどんな想いを込めて描いた（撮った）のか、彼らにはそこにどんなドラマが見えていたのかを考えましょう。 そこに描かれていない「絵」（シーン）やストーリーを自分の想像力で補うことを楽しむ習慣がつけば、日常生活の中で自然に想像力が鍛えられます。 ところで、上記に映画やTVドラマ、アニメなどの映像を入れなかったのは、 それらは情報量が大きく欠けた要素がない上、鑑賞している最中に思考する時間が持てないので、リアルタイムで想像を働かせる余地がないためです。 しかし、観賞後ならば想像力を働かせる余地が出てきます。好きな映画やドラマの 「if」、つまり「もし〜だったら」とか、キャラクターのSS（サイ ドストーリー）を考えてみてはいかがでしょうか。トレーニン グなどと堅く考えず、日常の中で想像で遊びつつ、その力を伸ばしましょう。

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