【質問と解答】
Q:メクリとヒキについて質問させて下さい。 本によって「メクリ」「ヒキ」の指すものが真逆の場合があります。見開き左頁のラストのコマ(以下A)では、読者をひきつける事を意識し、次の見開きの右頁1コマ目(以下B)で、その結果を説明する印象的なコマにする、というコマのそれぞれの役割の説明は、どの本を見ても同じです。「快描教室(美術出版社)」では、(縦書きの場合)見開きの左頁を「メクリ」、右頁を「ヒキ」と呼ぶと書いてあったので、Aは「メクリ」と呼び、Bを「ヒキ」と呼ぶのが妥当だと思うのですが(参考URL http://manga.lemon-s.com/yougo/ziten.cgi?action=view&data=20)、Aを「引き」と呼ぶ本が多々あります(参考文献「まんが家になろう!(小学館)」「ちゃお2006年9月号」まんがスクールのレクチャー漫画)。更に、「ヒキ」に関しては、Bを「ヒキ」と呼ぶ時と、右頁ラストのコマ(以下C)を「ヒキ」と呼ぶ時の、2通りを見かけます (参考URL http://manga.lemon-s.com/yougo/ziten.cgi?action=view&data=21)。「メクリ」「ヒキ」と言った場合、いったいA・B・Cどのコマの事を指すのが一般的なのしょうか。
A:「メクリ」「ヒキ」は、用語の使い方が統一されないまま広まってしまいました。どれかひとつが正しく、ほかは誤用が広まったものには違いないのですが、言葉の意味からすると、どの用法も納得できるものがあります。おそらく、手塚先生や石森(石ノ森)先生が描かれた初期のマンガ入門書が用語のルーツだと思われますので、いずれ調べてみます。とりあえず、今はコマの役割さえわかっていればいいのではないでしょうか。
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