【質問と解答】
Q: 「同人誌についてお尋ねしたいのですが。
1)まずこれの読み方ですが、「どうにん」ですか? 「どうじん」ですか?
2)これを製作し、また販売するということになると、ある程度の水準の技術が必要かと思うのですが、最低プロ一歩手前ぐらいの画力は必要でしょうか?
3)ある美人同人作家は同人漫画の稼ぎだけ(個人誌か?)で、年収ウン千万ということも珍しくなかったとか。あれはそんなにもうかるものなのでしょうか?
4)これの販売の仕方なのですが、お手数ですが、簡単に一から順を踏んでご説明願えないでしょうか??
A:1)「どうじん」です。
2)同人誌販売は個人の責任において行うもので、収益を考えなければ、技術は云々されません。極端な話、幼稚園児の落書きでも印刷・販売してかまわないわけです。また、技術があれば必ず売れるというものでもありません。
3)どの業界にもピンからキリまであるわけで、確かに年収数千万の同人作家がいたという話は聞きますが、ほとんどの同人作家は赤字かプラスマイナスほぼゼロというところでやっています。同人の主たる目的は、収益を上げることではなく、人に読んでもらうことだからです。まあ、よりたくさんの人に読んでもらえれば、結果的に収益があがるわけですが。ただ、現実的には、高収益を上げる同人サークルはやおい(BL)系か男性向けエロパロにほぼ限られており、一般作でまずまずの販売数が出るのはプロで活躍している作家の同人作品のみです。
4)販売方法としては、同人誌即売会、同人誌ショップ、同人ダウンロードサイトがあります。同人誌即売会は、コミックマーケット(通称コミケ)に代表される即売会で、大小とりまぜると毎週日本のどこかで開催されています。やおい系の大手サークルは、日本全国の大きな即売会を回ると聞いています。サークル参加の申し込みをし、参加費(ブースの使用料=場所代)を支払って同人誌を自分で販売します。参加費はかかりますが、誰でも簡単に同人誌を販売できるほか、読者と直に交流できるのがポイントです。初心者は、まずこの即売会に参加するといいでしょう。同人誌ショップは、一部の大手サークルは買い取り、そうでないところは委託となるようです。ショップの棚には限りがありますから、委託販売を申し込んでも、審査で同人誌の内容が販売レベルに達しないと判断されると置いてもらえません。最近は、同人ダウンロードサイトも簡単に利用できるようになっています。作品登録・販売・代金回収はもちろんのこと、大手サイトでは同人誌冊子のデジタル化までもやってくれます。審査も同人誌ショップよりゆるやかなようです。
同人誌の製作・販売についてより詳しく知りたければ、本がたくさん出ていますので調べてみてください。アマゾンや書店サイトで「同人誌」で検索をかければ出てきます。
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