【質問と解答】

Q:実在の殺人鬼を漫画にしたいのですが、著作権などは、描いても問題ないのでしょうか? たとえば、チャールズ・マンソンやジェフリー・ダーマー、ジョン・ゲイシーなどなんですが、どうでしょうか?

A:実在の事例として漫画の中で引用する程度の扱いなら表現にさえ気をつければかまわないのですが、実録ものを描いたりキャラクターとして登場させたり(亡霊として蘇ったりなど)するには、時代が新しすぎて問題があります。報道を目的としない以上、犯人の肖像権も問われるでしょうし、被害者の人格権やその遺族、その他の関係者への配慮も必要です。また、ちゃんとした実録ものを描くには報道資料のみならず、ドキュメンタリーやノンフィクションも参考にせざるをえないでしょうが、その制作者やライターの取材成果を無断で使用すれば、著作権侵害になります。以上のように、新人作家が個人で取り組むには難しいテーマですので、出版社の協力が必要です。担当編集者がついてから、企画内容について詳細な検討をすべきでしょう。


その他のご質問は、フォームからお願いします。