【質問と解答】
Q:僕は2年ほど前までアメリカに住んでいた帰国子女で、漫画でも海外の話について描きたいと考えています。
そこで心配になったのが、僕は本当にアメリカを舞台にした話を描けるほどその国を知っているのだろうか、ということです。小学3年生の頃から6年間も暮らしていて何やってんだと自分でも思うんですが、その頃は漫画家になるなんて考えてもいなかったので、何にも考えないで暮らしていたのです。ですから、再びアメリカに行って色々挑戦したいと思い、とりあえず一切の漫画活動をやめ、海外留学ができる大学を目指して勉強を始めようと思います。そこで相談なのですが、再び漫画が描けるようになるまで2年近くあると思うのですが、その間に情熱が冷めてしまうのではないかと危惧しています。そんなの自分のやる気しだいだと言われればしょうがないのですが、自分が思い描いている、大学に行き、海外留学をし、経験を積んでそれから投稿再開し、デビューという都合のよい路線がどれだけ現実的なのか正直わかりません。周りの就職活動の波に流されて……なんてことになるのではと心配しています。あまり漫画とは直接関係ない相談ですが、ご意見お願いします。
A:面を拝見すると、再びアメリカに渡って色々挑戦したい、というのが今の一番の思いのように思えます。その経験を生かして将来漫画を…というのは漠然とした夢でしかないのではないでしょうか。本当に漫画を描きたいならば、留学の準備をしていても、アメリカに渡って様々なことにチャレンジしていても、ペンを執ることをやめられないでしょう。遠い目標のために今漫画を描かないでいられるならば、本当の気持ちとは言えません。漫画への情熱が持続していればアメリカに渡っても描き続けているでしょうし、アメリカでの生活の中で新しい夢を見つけたり、就職を選んだりしても、それはそれでひとつの道でしょう。自分の情熱が将来どちらの方向に傾くかは誰にもわかりませんし、変わらないと保証することもできません。また、変わってはいけないというものでもありません。アメリカに再び渡りたいというのがあなたの今一番の思いならば、それを叶えることに尽力してください。その先のことは、未来の自分の心が答えを出してくれることでしょう。
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