【質問と解答】

Q:ちばてつや賞の一般部門とヤング部門の違い、作風、ストーリーのポイントを教えてください。

A:ちばてつや賞は、最終審査の審査委員長はちばてつや先生ですが、一般部門は「モーニング」（講談社）で、ヤング部門は「週刊ヤングマガジン」（講談社）で募集・選考しています。従って、両誌それぞれの読者を意識した作品がそれぞれの部門で評価が高くなると考えるのがいいでしょう。「モーニン グ」は対象読者はサラリーマンを中心としており、ジャンルにはこだわりませんが、人間ドラマを深く描くことを最も重視する傾向があります。また、舞台や題材などに関しては読者の知識欲を刺激するような専門知識を生かしたものが好まれるようです。「週刊ヤングマガジン」は対象読者が学生、フリータ ー、ブルーカラー労働者が中心で、ジャンルを問わず生き生きとしたキャラク ター像を描くことを最も重視しています。題材は車、セックス、ギャンブルといった若者の欲求を明快に反映するものを主軸としており、ストーリーの構成はわかりやすく明快であることがポイントだと思います。

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