【質問と解答】

Q:1)作品やキャラの個性が強すぎると、限られた読者にしか好かれないと言う理由で評価が下がったりしますか?
 2)セリフを考えるときなるべく自然な話し言葉になるようにしているのですが、どうしても汚い言葉が幾つか出てきてしまいます。それも個性と受け取ってくれるでしょうか? それとも印象が悪くて評価が落ちてしまうでしょうか?


A:1)個性が強いことは作家として歓迎すべきことですが、絵柄のクセが強すぎると読者に敬遠されてしまうことは確かにあります。かといって、絵柄のクセが強い作品はすべて編集部の評価が下がるというわけではありません。例えば、『カイジ』や『アカギ』の福本伸行先生の絵柄は非常にクセの強いものですが、福本節というべき作品世界と相まってオンリーワンの作家として多くの読者の熱い支持を得ています。強すぎる個性は、読者に受け入れられた時には大きな武器になるのです。つまり、編集部の判断基準としては個性が強すぎる云々ではなく、要はその絵柄が作品世界と合っているか、クセは強くても好感度は高いか、この個性がうちの雑誌の読者に受け入れられるか、というところにあります。当然、強い個性は読者の好き嫌いがはっきり分かれるわけで、その雑誌で支持してくれる読者の割合が多いか少ないかは編集部の判断次第です。強すぎる個性といっても千差万別ですから、投稿してみないとそれが武器になる個性なのかそうでないのかはわかりません。

 2)汚い言葉遣いを使うこと自体は減点対象にはなりません。作品世界に合っているかどうか、キャラクターに合った台詞回しになっているかどうかです。
ただし、読者の年齢層が低い雑誌では、教育上の配慮で汚い言葉遣いを避けることがあります。


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