【質問と解答】
Q:私は今中3で、受験まっさかりです。けど、小学生のころからマンガを描くのが好きなため、周りには秘密で本格的にマンガ家を目指しています。女子なのですが、少年漫画を描きたいと思っています。週刊少年誌に載るのが目標です。
1)少年漫画で主人公が女という投稿はあまりいい印象は受けられないでしょうか。
2)私が目標としているその雑誌は、一度掲載されると専属契約というものがあり、他誌には投稿すらできなくなると聞いたのですが、本当でしょうか。
3)もう中3なのに、投稿をまだ一度もしたことがないし、マンガ道具も持っていません。マンガ家になるのに必要な知識も足らないと思います。今は投稿用の作品をエンピツで下描きとして描いていて、下描きを終えたら道具も買おうと思っているのですが、それでは遅いでしょうか。
4)投稿を考えている雑誌の受賞作の方の作品には35pのものが多いのですが、初投稿作が45pというのは長すぎるでしょうか。
5)高3までになんの賞もとれなかったら、編集者としての道を進みたいと思っているのですが、どうしたらなれますか? また、編集者となるのに必要な知識などはありますか?
A:1)少年漫画誌全般を見渡せば、女性が主人公という作品も珍しくはありません。ただ、投稿を考えている雑誌の連載陣を見て、女性主人公の漫画が皆無だとしたら、それはその雑誌の編集方針と考えていいでしょう。新人賞の投稿においては雑誌の対象読者や編集方針を見極めた作品作りが高評価のコツです。
2)専属契約をすれば、他誌に執筆・投稿はできなくなります。編集部の同意があれば例外的に許可される場合がありますが、新人の場合はまず許可はおりません。専属契約は、他誌への作家流出を防ぎ、その作家を独占して読者に対して希少価値をアピールすることを目的としています。ただ、新人にとっては他誌での可能性を試す機会が失われる代わりに、専属料をもらって生活費や取 材費の足しにして作品制作に集中できるというメリットもあります。
3)少女漫画誌と違い、少年漫画誌では20歳前後で初投稿という方が珍しくありませんから、焦る必要はありません。ただ、つけペンは慣れるのに時間がかかりますので、下描きを終える前に毎日少しずつでも練習しておくのがいいかもしれません。
4)投稿規定に沿ってさえいれば45Pでも問題ありません。ただし、少年週刊誌だと新人の読み切りは30P前後しかページをもらえないのが普通です(本誌ではなく増刊であっても同じです)。ですから、読み切りを30P前後でまとめられる構成力はプラス評価されます。もちろん、内容のほうが重視はされ ますが。
5)編集者に関しては、2005年9月27日と2006年6月8日の質問への回答をご覧ください。
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