【質問と解答】

Q:某出版社へ持ち込みに行き編集者の批評が割と普通だったのに最下層で最悪な結果でした。納得いかないしなぜなのかコメント下さい。

 詳細を言います。>デッサン、背景に狂いがあるのが多少>ストーリーは良く出来ている>眼が化粧がキツイから改善したら良くなる>ペンタッチ、ヘアラインはキレイ>キャラ設定、性格が良い> あと数ページかは上手いと褒められました。見込みがあると原稿を預かると以前からこのサイトや他のサイトでも紹介されてました。ですがこんな酷評でもなく良いとこもあるといった感じなのに実は見込みはないけど気の毒だから仕方なく預かっただけなのでしょうか? ただおだてられただけでしょうか? ちなみに読者的立場の家族や友人に読ませても皆楽しんでくれました(素人意見など参考にならないでしょうか?)。担当された編集者がどう評価しようと編集部内で雑誌向きの絵柄ではない、今後投稿されても困ると判断されたのでしょうか? 明らかにペンタッチが震えてる、顔が長い、顔のデッサンが不自然、なのに入選する人とかもいました。編集者の好みで選ばれた気が・・・。もちろんアドバイスされたことは守ってます。ですが、絵柄で落とされるのでしたら結果は出ないんですよね?
 長々と申し訳ありません。このまま見切りを付けて自分を評価してくれる雑誌を探したほうがいいでしょうか? このままこの雑誌に投稿しても差し支えないでしょうか?(雑誌に載せたくないなら送られても迷惑ですし低いクラスで門前払い?) いくら改善作を出しても上がるか下がるかも向こうの判断次第です。没投稿者がネタをプロに盗用された体験談も見たことがあり、業界が信用できません。それとも才能がないんでしょうか? 自己中心な考えかもしれませんが本気で迷って悩んでます。漫画歴は7年位です。

A:持ち込みを受けた際、欠点を指摘するだけではなく、良い点があればそれを評価し、そこを伸ばしていくようアドバイスするのはごく当たり前のことです。そして、光るところがある作品ならば、漫画賞に回して他の編集者にも見てもらえるよう計らうのも普通のことです。ただし、大抵の漫画賞は相対評価なので、良いところがある作品であっても他に総合評価で上回る作品が多く投稿されていれば下位になってしまいます。ですから、見込みがあると持ち込み原稿を預かっても、入賞の保証をするものではありません。ただ、雑誌の絵柄や作風が雑誌の方向性に合わないと編集長が判断すれば、どんなに担当の編集部員が作家を評価し擁護しようとバッサリ切られてしまいます。これは新人賞の選考においても変わりません。雑誌の方向性を決め、その結果に責任を持つのが編集長だからです。持ち込み時の編集者に名刺をもらっていれば、連絡して漫画賞選考での部内評価や今後の可能性について話を聞いてみましょう。もし名刺をもらっていないとすれば、持ち込みを受けたその編集者もあなたに対してさほど高い評価をくだしていたわけではなかったと考えてよさそうです。その場合は漫画賞の評価も低かったことですし、見切りをつけて他の雑誌を探したほうがいいでしょう。
 なお、「没投稿者がネタをプロに盗用された体験談」とかいうのを鵜呑みにしないでください。掲示板の匿名の体験談やSNSや個人ブログなどネット仲間内のみで語られる体験談には信憑性はまずありません。注目を集めたいがための嘘の書き込みや自分が評価されないのを他者に責任転嫁する被害妄想、出所不明の流言の転載などの例は数限りなくあります。投稿原稿を選考委員以外の漫画家が見る機会はありませんし、投稿で没になる程度のネタを使うような人間がプロとしてやっていけるほど甘い世界ではありません。


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