【質問と解答】
Q:TL・レディース系でデビューして四ヵ月の新人です。本当は担当に直接確認すればよいのでしょうが、他の編集者のお考えも参考にさせていただきたいのでお答えをいただければ助かります。
1)二週間ほど前に二作目に当たる作品を送りました。これは先にお仕事として依頼を下さったもので、携帯配信用の描き下ろしです。その後編集部からお仕事の連絡が無いので不安です。ペースとしてはどの程度でやり取りしたらよいのでしょうか。無名の新人なんか忙しい編集部では相手にされていないのでは思うと、本当に不安です。先日プロット二つを送ってみたのですが、3日目ですが今現在何の連絡もいただいておりません。以前に一度、自分の位置を聞いたのですが、仕事が無いと言っていました。また、仕事の依頼の中でしかプロットやネームは見れないと言われております。これって、自分は体よく切られたということでしょうか。電話でのやり取りでは「引っ越したら連絡先教えて下さいね」とか「又連絡しますね」とか言ってくださるのですが、これってやっぱり編集者独特の営業用トークと解釈すればいいのでしょうか。
2)他誌への投稿も考えています。描き手募集の告知がある雑誌がいくつかある のですが、こういうものに投稿する場合と、直接編集部へ持ち込みする場合 と、やっぱり編集部の印象と対応は違うものなのでしょうか。
A:1)文面を見る限りでは、この雑誌(もしくは出版社)は新人育成をする気がないか、その余裕がないのだと思われます。雑誌や携帯配信ラインナップに空きがあったり、企画もので急遽描き手が必要になったりした時に、今描けるかどうか打診する作家の一人---というのが今のあなたの位置づけではないでしょうか。その担当編集者の対応も、切るとか、営業トークとかいうのではなく、単に現在は依頼すべき仕事がなかったり、いずれ仕事ができたらまた依頼することがあるかもしれないから連絡先を明らかにしておいてほしい、というビジネスライクなものなのでしょう。あなたも、この編集部は仕事先の一つとして登録しておくくらいの割り切り方をしたほうがいいのではないでしょうか。
2)今の編集部では制作指導や積極的な売り出しは期待できないでしょうから、他誌をいろいろと当たってみてもいいでしょう。さて、投稿の形であろうと持ち込みの形であろうと、それで作品に対する評価や印象は変わるわけではありませんが、この先付き合っていく編集部を決めるわけですから、可能ならば一度は持ち込みをして編集部の空気とあなたに対する対応を直に確かめるのが望ましいです。プロとして扱われるのか、それとも一投稿者として扱われるのか、その雑誌で自分が描くためには作風は今のままでいいのか、それとも作風を変える必要があるのかとか、それとも全く期待されていないのか---。あなたは一度プロデビューして作家としての「形」ができている方ですから、雑誌の編集者に直接忌憚のない意見を聞くのが早いです。その上で、今後付き合っていく編集部を決めましょう。
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