【質問と解答】
Q:過去に持ち込みの際、イメージ力が弱いと言われました。アイデアを1枚の紙に自由に思い付く限り起こすのは大好きなのですが、プロットでは大づかみのものしか書けません。とりあえずきっちり書いたとしても、ネームでキャラが思いがけない印象的な何かをやらかしてくれると、提出プロットの意味無いですよね? ネームで転がっていくのが、自分でも先が読めなくてドキドキして楽しいなんて、プロ志望として失格ですよね。起承転結だけ一応プロット通り踏んでても、でもそんなプロットじゃお話にならないですよね? どうしたらよいか分からずウン年も経ってしまいました。今はマズくてもいい、アイデアを完成稿にして、編集さんになんらかの批評やアドバイスをいただけたなら、しっかり血肉にしていきたいと描いてますが、プロットからネームへの間のすごい溝についてのやり取りをして、またこの部分と向き合わなくてはならないかと思うと、同じ過ちを繰り返したくなくて切実に悩みます。
A:あなたのプロットを実際に見てみないと正確なところはわかりませんが、プロットというのはストーリーの大まかな枠組みですから、「大づかみのもの」で十分です。あなたが求めている(担当さんに求められている?)のは、もしかしてプロットからネーム(絵コンテ)に至る間の「字コンテ」でしょうか?
字コンテはプロットを元にネームを切る前に必要なエピソードを固め、シーンやセリフを書き出すものです。ただ、字コンテについてはプロの方もスタイルが各人各様で、はっきりと形にしない方もいれば、浮かんだセリフを覚え書きしただけのもの、シナリオ形式できっちり書いてシーンの長さに合わせてページまで割り振ったものまで様々です。最もきっちり作り上げた字コンテは、絵とコマ割りのないネームそのものです。字コンテをどういう形式で書くか、さらには字コンテを書くか書かないかは、最終的にちゃんとしたネームを切れるならば自分に合ったやり方をとればいいと思います。字コンテ段階ではあまり固めず、コマを割りながら絵でコンテを切ったほうが良いネームになる方もいます。あなたも、プロットのためのプロットにならないよう、あまり思い詰めないようにしてはいかがでしょうか。もっとも、構成力不足を指摘されたり、ページ数がオーバーしがちな方は、字コンテ段階で全体のページ構成を決 めてからコマを割る練習をしたほうがいいですね。
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