【質問と解答】

Q:私は現在高校一年生で、少年漫画家を目指して毎日絵を描いています。できれば週刊少年ジャンプでデビューしたいと日々夢見ています。

 1)投稿しようと思って読み切りを描いていくと、いつも途中で読み返すときに、どうも幼稚でありきたりなダサいマンガに思えてしまい、ペンが止まってしまいます。それでいつも中途半端なところで切れてしまい、また単純な思いつきで別の読み切りのネームを描いて、また途中で放棄してと、最近はその繰り返しです。もう16になるので、他の人はもっとレベルが高いのかと思うと本気で焦っています。少年誌への投稿者は大体何歳くらいの方が多いのですか? そして、私と同年代くらいの今の投稿者の方は、みんな絵やストーリーが斬新だったりして、レベルが高いのでしょうか? それとも、私のような不安定な方もいるのでしょうか。

 2)アクションシーンの時の背景(土煙や衝撃波(?)みたいなものなど)が苦手で、どうもうまく迫力が出せません。何かコツなどあればお願いします。

 3)よくアクションシーンで、ベタの部分から集中線を引く技法がプロの方のマンガにありますが、あれはどうやって線の根の方の、ベタと被る部分の濃淡 (?)を出したりしているのですか?

 4)投稿作の冒頭(扉絵前の1P)がナレーションと絵のみでセリフがなしだと、説明的すぎて評価はよくないでしょうか?

 5)投稿作でトーンを使っていないと、手抜きと見なされたりしますか?

 6)プロの方は、どうやってあんな等間隔でキレイに枠線を引いているのでしょうか?

A:1)少年誌の投稿者は初投稿で18〜22歳くらいが多いです。少女誌だと10代前半で投稿し14、15歳でデビューするケースもあるので、それに比べると遅めですね。少年誌で15、16歳の投稿者もいないわけではありませんが、絵もストーリーも大抵稚拙です。ですから、向上心を持つことはいいですが焦る必要はありません。

 2)プロの作品をよく見て、どのように表現しているか研究しましょう。あとは練習あるのみです。

 3)濃淡? 質問の内容がどういうものを指して言っているのかよくわかりません。

 4)そうですね。ナレーションと絵のみの1ページ目を見て読者が次のページを読んでみたいと思うでしょうか。ファーストシーン(冒頭)で読者を作品世界に引き込めるかどうか決まります。この作品の冒頭に持ってくる読者を引き込むシーンや要素を「つかみ」といいます。このつかみがあるかどうかは投稿作の評価のポイントのひとつです。

 5)絵柄にもよります。トーンの代わりに手描きでタッチを入れたり、スミ影だけで画面の濃淡を創り出す画風もあります。ただし、トーンを使うよりも難易度が高く、下手にやると画面を見にくくして評価を下げてしまいます。もっとも、手抜き云々については、ポリシーを持ってトーンを使ってないのなら、編集者にもそれが手抜きではないと感じられるはずです。

 6)練習あるのみです。たくさん描けば、定規で測らなくても目視で間隔がつかめるようになります。


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