【質問と解答】

Q:ペン入れまで手描きで行って仕上げをデジタル処理する場合、白黒2値／600dpiで原稿をスキャンすると聞きました。そこで質問なのですが、プロ作家の完成されたアナログ原稿を編集部（印刷会社？）でデータ化する際も、同様の手順でスキャンしているのですか？　自分はデビュー前の投稿者です。これまでアナログで何本か描いてきましたが、今後は仕上げのみデジタルでやろうとしています。マニュアルに従って線画をスキャンしてみました。（スキャナはCanoScan Lide 200）600dpiで取り込んでプリントアウトしてみて、まあこんなものかなと思いました。でも生原稿と見比べると、なんとなく、ペンの滑らかさのようなものは殺されてるような気がします。これまでのアナログ原稿に比べて画質が下がったと思われないか不安です。プロの編集さんがアナログ原稿をデータ化する方がもっとキレイにできるのでしょうか？

A:アナログ原稿をスキャンして２値化する際の情報の欠損が、ペンの滑らかさを失わせているのです。このようなときは、スキャンモードをグレースケールにして、スキャンした後で白黒２値化し、ペン画の線が最適になるように調整を行いましょう。COMIC STUDIOではスキャナをグレースケールモードにしておけば自動的に白黒２値データに変換して画像保存してくれますが、初期状態の２値化に不満があれば調整も可能なはずです。
　なお、アナログ原稿を印刷所や製版所がデジタルスキャンする際は1200dpiで行います。これはスクリーントーンのモアレを防ぐためで、線画のみのスキャンでは600dpiで十分です。

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