【質問と解答】
Q:ネームの製作過程が苦しいばかりで、楽しんで描けることが滅多にありません。担当さんに評価していただけるのはどういうワケか、その滅多に出ない「楽しんで描けたネーム」だけです。必然的に見せる前から通るか通らないかピンときてしまいます。苦しみから生み出される面白さは存在しないのでしょうか?
A:新人の場合は特に、描き手のモチベーションは作品に如実に表れます。自分が面白いと思って楽しんで描いていない作品は、どんなに構成や台詞回しに気を配っても、読み手によくできているとは感じてもらえても面白いとは思ってもらえません。苦しみから生み出される傑作というのはありますが、そこには苦しみだけではなくこの作品を描きたいという衝動があるはずです。制作の試行錯誤をかさねているうちに創作の初期衝動が失われてしまうと、当初の発想とは異なるものに仕上がってしまい、面白い作品にはまずなりません。創作の基本スタンスとして、読者を意識しつつ自分も楽しんで描くことを心掛けてください。
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