【質問と解答】
Q:どの雑誌に投稿するかで迷ってます。好きな連載作品が殆どな く、自分には合わないかもしれないが批評も原稿の返却もしてくれる所か、沢山好きな作品があるが批評も返却もしてくれない所か・・・。批評と言うのは一言くらいなのか、結構細かく悪い点を指摘してもらえるのかどっちなんでしょう?
A:自分が好きでもない雑誌、合わないと思う雑誌に投稿するのははっきりいって時間と労力の無駄です。編集者は自分の雑誌に連載できる新人を育てるのが目標ですから、雑誌のカラーによって投稿作家に対してどう指導していくか が異なってきます。漫画の基礎技術や作劇理論は共通していても、雑誌の目指す方向性が異なれば当然具体的な指導方針は変わってくるわけです。例えば学園ラブコメ中心の雑誌とファンタジーやサスペンス好きの読者が多い雑誌とでは、同じ設定でもキャラの作り方やドラマの恋愛部分とアクション部分やストーリー展開部分の比重が異なるわけですし、演出方針も変わってきます。自分の描きたい方向性と異なる指導を受け続けても伸びませんし苦痛なだけです。ですから、雑誌の知名度や賞金額に惑わされず、自分に合っていると思う雑誌を選びましょう。
原稿の返却については、自分の気持ち次第です。没になった原稿なら捨てられても構わないという覚悟があるなら返却しない編集部に投稿してください。たとえ没になっても一生懸命描いた原稿なので、愛着があって手元に置いておきたいというのならば、返却する編集部に投稿してください。
投稿原稿につける作品批評の程度については、編集部によって様々です。一言コメントだけのところもあれば、ストーリー、絵柄等各項目についての採点と全体の感想を添えてくるところ、原稿コピーに多少の添削を入れてくるところもあります。ただ、持ち込みとは異なり、一度にたくさんの作品に文章を添えて返すわけですから多大な期待はしないでください。本当の意味できめ細かい批評や指導を受けたければ、直接編集部に持ち込みしましょう。
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