【質問と解答】
Q:1)持ち込み時に賞をとるとらない関係なく担当者の方がつくことって結構あるのでしょうか? その場合、人柄もある程度左右するものなのでしょうか? 人の意見を真摯に聞ける人間と、そうでない人がいると思うのですが ……。持ち込みにくる人って後者のが多い気がします。
2)私のまわりで漫画家を目指していた子が2人いたのですが、1回目の持ち込みで夢を断念してしまいました。なんでも自分の漫画を否定されたと怒っていまして、私からすれば本気でプロになりたいなら、プロの編集者のアドバイスを真摯に聞けなきゃ絶対無理だろうと思いますし、なぜ一度で簡単に夢をあきらめられるのか理解できません。持ち込みをする人たちって真摯に意見を聞けない人って多いんでしょうか?
A:1)持ち込み段階で有望だと判断された方には、新人賞応募以前に担当がつくことがよくあります。なお、持ち込みは就職面接ではないので、1時間程度のやりとりで人柄を判断して担当になるならないを決めるわけではありません。あくまで作品を見ての判断です。仮に人の意見を聞かない方でも、結果が出せればそれでかまいません。むしろ編集者の指導の必要のない手のかからない作家として歓迎する編集部もあると思います。しかし、結果が出せなければ、当然ながらそのまま消えていくだけです。
2)持ち込みをする人に妙な偏見を持ってしまっているようですが、私がこれまで受けた方にはこちらの意見をまったく聞かない人というのはいませんでしたよ。もともと持ち込みというのは編集者の意見を聞くために行くわけですから。質問文の中の漫画家志望だった方が持ち込みでどういうことを言われたのかはわかりませんが、ひょっとしたらアドバイスの言葉ももらえず頭から作家性や将来性を否定されたのかもしれません。ひどい対応をする編集者の話も聞かないわけではありませんし、巡り合わせが悪かったのかもしれません。ですが、あなたの言うように一度駄目だったからといって諦めるようでは、最初からプロには向いてないと言わざるを得ません。一度駄目なら、もっと練習して二度三度チャレンジし、それでも駄目なら雑誌を変えて再度チャレンジしてこそ夢に近づけるというものです。
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