【質問と解答】
Q:現在37歳です。漫画家には小さい頃から憧れてはいましたが、 初めて投稿したのは1年半前です。読者の方は10代〜20代の少女誌です。その時投稿したマンガで小さな賞を頂き、担当編集者が付くことになりました。とても嬉しかったのですが、担当さんは忙しくなかなか連絡が取れませんでした。下描きのコピーを送って1ヵ月連絡がないので、初めて自分から電話をしたら、コピーが届いている事も知らなくて、確認後連絡すると言われましたがその後1ヵ月連絡がありませんでした。私は年齢の事もありますし、もっとたくさんマンガを描いて批評をしてもらいたかったので、今は他誌に投稿しています。時々思うのですが、私はあのまま担当さんの指示を待つべきだったのでしょうか? 他誌での投稿結果はBクラスで、デビューには程遠いし他の投稿者の方たちはほとんど10代ですが、プロを目指して頑張ろうと思う気持は変わりません。しかし年齢的に投稿するのは女性誌に変えた方がいいのでしょうか? それと、以前の担当さんが居る出版社への投稿はは避けた方がいいのですか?
A:言いにくい話ではありますが、少女誌と週刊少年誌の新人賞では実質、年齢的な足切りがあると思ってください。特に少女誌は中学生・高校生での投稿が当たり前で、初投稿なら20歳でも遅いと見なされるそうです。30歳を超えての投稿は、即戦力と見なされるレベル、それもいきなり連載してアンケート3位以内、コミックス1巻あたり10万部以上期待できるレベルでないと相手にされないでしょう。以前担当だったという方も、現状のあなたにはさほど興味がなかったから半放置状態だったのだと思います。賞に入れたのは編集部があなたに少しでも可能性を感じたからでしょうが、そこから残っていくためには自力で連載レベルまでたどり着かねばなりません。10代の新人と同じように手取り足取り指導してもらえると思わないほうがいいです。あなたよりも20歳若くて体力もあり、読者に近い感性も持っていて、なおかつ技術もある新人や投稿者は大勢います。厳しい言い方になりますが、新人賞でBクラス判定では少女誌でデビューできる可能性はほぼゼロと言わざるをえません。しかしながら、10代の感性を持たない分、あなたには20年分の人生経験と知識があります。それを生かす題材を見出せば、女性誌や青年誌ならばまだチャンスはあるでしょう。
なお、投稿に際して以前の担当さんがいる出版社に投稿しても何ら問題はありません。険悪な別れ方をしたのでない限り、同じ雑誌への投稿も構わないでしょう。
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