【質問と解答】

Q:1)私は地方に住んでいますので、編集者の方と一度もお目にかかったことがございません。いつも電話で打ち合わせをしております。電話の向こうの担当ってどういう方だろう、と時々ふと考えることがあ ります。 大手ではなく、女性用のコミックの編集をしている編集プロダクシ ョンの方です。大体、ご年齢っていくつぐらいの方が編集業務をしていらっし ゃるのでしょうか。私は昨年、担当が替わってその時に「次の方はベテランですから」と 聞かされました。ベテランって、おいくつで何年くらいいらっしゃるとベテランなのでしょうか?

 2)レディースやTLの場合、新人の原稿料の相場っていくらくらいなのでしょうか? 編集プロダクションだと出版社から直接お仕事をいただく場合より安い気がしますが、そんな事はないのでしょうか?

A:1)編集者というのはフリーもいますが、大半は編集プロダクションも含めてサラリーマンですから、普通の会社員と変わりません。大手出版社の大部数雑誌編集部を除けば編集長や副編集長などの役付きであっても作家の担当を持っていますから現場の編集者は21〜22歳から50代半ばまでさまざまです。「ベテラン」に具体的な基準があるわけではありませんが、私自身のイメージからすると、編集業務に携わって7〜8年、入社時からずっと編集業務に携わっているならば年齢でいうと30歳前後からですね。

 2)レディースやTLの編集部に直接の知り合いがいないので、又聞きの情報になり正確さを欠きますがご了承ください。TLはどうか知りませんが、以前レディースは単行本をあまり出さないので原稿料をやや高めに設定してあると聞いたことがあります。ただ、この出版不況で、以前からのレギュラー作家はともかく新人の原稿料は他と横並びに抑えられているかもしれません。ちなみに、少年誌・青年誌だと新人の原稿料は大手出版社でページあたり1万円前後、安いところで5千円前後です。平均的なところで7〜8千円くらいでしょうか。連載か読み切りか、本誌掲載か増刊掲載か、ストーリー漫画か4コマ漫画かで 原稿料が変わる編集部もあります。編集プロダクションを窓口としている場合、編集プロダクション経由かどうかよりも、掲載先(出版社の雑誌、WEB、携帯、描き下ろし単行本、広告用途等)によって原稿料や印税等の各種条件が変わります。ですから、同じ編集プロダクションの仕事を受けても仕事によって原稿料がまちまちになることがあります。

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