【質問と解答】

Q:カラス口を持っているのですが、使うときのコツが分からず、線が自分 の思ったとおりに引けません。カラス口を使う時のコツってありますか?

A:私も学生時代に漫画を描いていた時に烏口(カラス口)は使いましたが、 特に使い方に悩んだ覚えはないので、コツというほどのものはないのではないかと思います。どういうところに悩んでいるのかわからないので、とりあえずひととおりの使い方を説明しておきます。
 まず、烏口にインクを含ませるときは、直接インク壺に突っ込まないで、スポイトにインクをとり、スポイトの先を烏口の刃の間に当てて注入します。この時、強く注入するとあふれてしまいますので、スポイトは軽く圧してください。強く圧さなくても烏口のほうで自然に吸い取ってくれます。烏口にインクを含ませたら、定規の出っ張りのあるほうを上にして、烏口の刃を垂直に立てるように定規に当てて線を引きます。この時、烏口のねじのあるほうを外側(定規と反対側)にして、ねじのないほうを定規に当ててください。しいてコ ツというなら、線を引くとき筆圧をかけないことです。烏口は均一の線を引くための道具なので、筆圧で線の太さを出そうとすると、思った線が引けません。線の太さの調整は、烏口の名称の元となるカラスのような2枚の刃の間隔をねじで調節するすることによって行います。筆圧をかけないように線を引くには練習するしかありません。勘のいい人ならすぐに力の入れ具合(抜き具合?)を体得するでしょう。もっとも、最近ではより手軽に使える製図ペンやミリペンが何種類も出ていますので、プロの方でも烏口を使う方は少なくなっ ています。

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