【質問と解答】
Q:少年漫画を描いているのですが、投稿する出版社が決まりません。私自身まだ駆け出しで、いろいろと試行錯誤をしながら投稿し始めたばかりなのです。雑誌のカラーを意識するのは大事なことだとは思うのですが、自分がこう描きたいと思う画風・作風が見つかって定まるまで自分の中で模索したいと思い、その過程として投稿作を描いているのですが、投稿先が絞れずにいます。先日、投稿先はひとつに絞ったほうがいいとの回答がありましたが、投稿先の決め手はなんでしょうか? 自分の尊敬できる作家が多く輩出されていることでしょうか? 読者層が合っていることでしょうか? それとも、自分の納得できるものをひとつきちんと作って、複数社に持ち込みするのが一番でしょうか??
A:読者層が自分の作品の方向性に合っていることです。商業誌に投稿するということは、その雑誌での作品掲載をめざすということです。投稿作を描いているときはあまり意識しないでしょうが、デビューしてプロになればその雑誌の読者に向けて作品を描くという意識が必要になってきます。従って、新人賞でも、その雑誌に向いているかどうか、将来的に雑誌の戦力たり得るかどうかが審査の大きなポイントになります。ですから、描き上げた作品を好んでくれる読者が多そうな雑誌、自分が目指したい作風や方向性と合致した雑誌を投稿先に選ぶべきです。そのために、たくさんの雑誌を読んでそれぞれの雑誌のカラーや読者層を知る必要があります。敵を知り己を知れば百戦危うからずという孫子の兵法は、漫画の投稿にも当てはまります。そして、雑誌を読んでも自分でどうしても判断がつかないときは、複数社に持ち込みをして編集者に直に自分の漫画がその雑誌に向いているかどうかを聞いてみてください。
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