【質問と解答】

Q:投稿の際、応募要項に記入する「過去投稿歴」と「年齢」について、詳しくお聞きしたいと思います。※2007年6月27日の質問を拝見致しました。
　1）10年以上前の投稿・受賞（他誌・同誌とも）もカウントするのでしょうか？
　2）何故、投稿歴を記入するのでしょうか？
　3）背水の陣で投稿する30代に対して、扱いに困ったりしませんか？

　私は、漫画家への夢を諦めきれず、34歳で仕事を辞めました。学生時代に一度だけ「LaLa」へ投稿し、未熟ながらも小さな賞と賞金を頂きましたが、それ以来は商業誌への投稿をしていません。ブランク期間が長すぎる為、正直に記入するべきか、30代半ばで初投稿とするべきかどうか迷っています。どちらも、熱心な投稿活動をしてこなかったと見なされ、マイナスイメージにしかならないと思いますが、自分の努力不足は事実ですので、そこを偽るつもりはありません。ただ、19歳の頃と比べて将来性・成長幅等の要素が著しく減少している為、以前の投稿歴は参考にならないのではないか？？と考えています。記入された投稿歴が、選考の際どのように影響するのかお教え頂ければ幸いです。また、30代半ばで銀行員を辞め、投稿活動を始める人間に対して、編集者としてどのような印象を受けるか、率直にお答え頂ければと思います。（家族や友人等は、せめて主婦になればいいのに……という意見です）


A:１）はい、そうです。

　２）投稿者を理解する一助とするためであり、新人賞への投稿者層を分析する材料でもあります。本来、こういうことに疑問を投げかけてはいけません。項目に記入するのがいやならば、投稿しない自由があるのですから。記入したデータが参考になるならないはあなたが判断することではありません。

　３）別に困りはしません。背水の陣だろうとそうでなかろうと、編集部としてはあなたの事情を加味して審査するわけではありませんから。作品自体の評価と作家としての将来性次第です。ただし、３０代（もしくはそれ以上）で少年誌、少女誌への投稿はかなり難しいと思ってください。事実上、年齢の足切りがある雑誌もありますし、そうでない雑誌も即連載クラスといった高いハードルを設けてきます。狙うなら青年誌、女性誌です。２０代前後かそれ以上の年齢層の読者をターゲットにしたそれらの雑誌ならば、人生経験や職場経験がプラスに働くでしょう。

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