【質問と解答】

Q:現在少年誌の女性作家さんのところでアシスタントをしているのですが、先生の人間性があまりにすごくて悩んでいます。
自分はまだアシスタント歴３ヵ月もたたない初心者です。はじめてこの職場にきたとき、いきなり先生 に「私は仕事できる人間は好きですが、できない人間はどんな性格だろうと大嫌いです。私に好かれたければ仕事ができるようになってください」と言われました。その職場は自分以外のアシは全員他の職場で修行を積んできたプロの方々で、 先生は未経験者を１人前に育てたことはないそうで、「未経験者の 人がきても、私の言動に耐えられなくて大抵は来たとき以上に描けなくなってやめていきます」と笑いながらおっしゃってました。
なので、どうにか喰ら いついて先生に好かれるくらいに仕事できるようになってやろうと必死にやっているのですが、なかなか先生の好みの背景が描けるようになりません。先 生に描き方を何度も聞くのですが、すごくわかりづらく、他の先輩方に聞いたりしてるのですが、なかなかコツがつかめず、日を追うごとに先生のイライ ラが増してくようです。
もちろん、仕事ですので、技術面で何度も先生に叱られるのは当然ですし、先 生も人間なので、出来ない相手に対してはイヤミも 言いたくなる気持ちも理解できるので、そこはあまり気にしないようにしてるのですが、「先生は嫌いな人間の存在を無視する」らしく、自分も最近は仕事 中の必要最低限な会話以外は、無視されてる感じです。先生も厳しい世界で這い上がってきたんでしょうから、人に対しても厳しいのは当然だとは思いますが、自分も一人の人間なので、人として扱われないような対応をされると、仕事に対する気力も失せていきますし、漫画を描くこと自体がいやになってきま した。
担当の方に相談してみようと思うのですが、これは私が根性がないだけなのでしょうか？


A:その先生には初心者を一から育てる余裕がないのでしょうね。そうした仕事場の場合、大抵はチーフ（チーフアシスタント）が先生の代わりに、アシス タントを育て、個々の力量に応じて仕事を配分し、仕事場をまとめていくものですが、そうした存在はいないのでしょうか。だとしたら、あなたのように他 のスタッフと大きくレベルが異なる初心者を入れる理由がよくわかりませんね。
今のままでは双方にとってメリットがありませんので、担当の方と相談して早々に辞めたほうがいいでしょう。

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