【質問と解答】

Q:半年ほど前にデビューしたばかりの新人です。
担当に、連載用の企画を考えるように言われましたが、デビュー自体思いがけないことだったため、原稿を進めながら読みきりの企画しか考えておりませんでした。単行本一冊くらいの内容の企画とのことですが、どんな感じでプロットを作ればよいのでしょうか。長期の連載ならともかく、短期ですので見切り発車ではなく着地を決めておかないといけませんよね?
アドバイスよろしくお願いいたします。



A:まずは、世界観を含めたストーリー設定、キャラクター設定ですね。それは読み切り作品を作るときと同じです。
次に、1巻分のラストまでの全体プロットを立てます。そして、1巻でまとめられるよう、各話の構成を考えましょう。
全体1話あたりのページ数がどのくらいに設定されているのかわかりませんが、単行本1冊分となると月刊連載なら5〜6話、週刊連載なら8〜10話になるはずです。なお、各話にストーリーを割り振る際、なるべく1話目で作品の基本要素をすべて盛り込めるようにしましょう。
謎で引っ張るような長編サスペンスやホラーなどは必ずしもそうできないかもしれませんが、少なくとも主人公の目的を立てたり作品の方向性を明示するようにしてください。
企画書としてはそこまでですが、担当さん段階で企画が通れば、次に企画会議に載せるためには最低限1話目のネームが必要になります(新人の場合は一般的に3話分程度のネームを要求されると考えておいてください)。
そこで、まず1話目のネームを切るわけですが、この1話目には文字どおり魂を削ってください。
連載は1話目でほぼ勝負が決まります。単行本1巻分という短期ならなおさらです。1話目が面白くなければ読者は2話目など読んでくれません。1話目は読み切りを描くつもりで惜しみなくネタをつぎ込みましょう。


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