【質問と解答】

Q:現在40歳です。現在商業誌の新人賞に何度か投稿しています。まだ受賞はありません。
現在切実に年齢について悩んでいます。年齢が増すにつれ、作品の評価自体厳しく見られるようですが、具体的にどういった点を見られるのでしょうか?
また、どんな作品でも投稿者の年齢を前提に作品を評価されてしまうのでしょうか?



A:漫画で受賞歴がまったくない40歳というのは、かなり厳しいですね。
これが小説ならば若いとは言えないまでも受賞があり得る年齢です。しかし、小説での新人賞は大抵即デビュー、長編対象の新人賞だと即出版というものであるのに対し、漫画誌の新人賞はデビューへの出発点にすぎません。
新人賞受賞からデビューまで数年というのも珍しくなく、まして連載を獲るとなると5年10年かかる世界です。現在40歳だと10年後には50歳です。はたして50歳のあなたに、20代、30代の同期の受賞者に伍して10代、20代の読者向けの作品が描けるでしょうか。
ですから、年齢が高くなると編集者が歳月を掛けて育成しなければならないようなレベルではダメで、即連載できるだけの力が求められます。
40歳というと週刊少年誌だと無条件で足切り、その他の雑誌でも上限ギリギリで審査対象に入れてもらえるかどうかといったかなり厳しいラインだと思ってください。
とにかく、具体的にどういった点を見られ るかではなく、画力、絵柄の魅力、キャラクター、ストーリー等々すべてにおいて雑誌の連載陣の水準以上を求められます。今言っても遅いのですが、一番 伸びる時期である20歳前後の時期に死にものぐるいで頑張るべきでした。
今からプロを目指すとすれば、絵に自信があるなら新人賞よりも同人誌等で実績を作り(そこで実績を作れないようならはなからプロは夢のまた夢です)「営業」(持ち込み)で仕事を取るほうがまだ現実的かと思います。
また、ストーリー創りに自信があるなら小説や原作、脚本等に転向してもいいのではないでしょうか。


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