【質問と解答】
Q:先日初めて持ち込みに行ってきました。運よく気に入って下さった編集の方がいて、名刺をいただいたのですが、その編集の方はまだ研修中で、持ち込みも先輩編集者と二人で作品を見る、という形式でした。先輩と思しき編集者の方からは名刺は頂くことはできませんでしたが、やっと少し自分の作品に自信が持てるようになり、ありがたく思いました。
ただ、不安に思ったのは、新人の編集の方は持ち込みに来た人間全員に名刺を渡されているのでは‥‥ということです。他の編集者(漫画とは違う業界です)に尋ねると、新人の間は名刺をとにかく多方面へ配ると言うのでますます不安になってきました。漫画編集者の方も新人時代は名刺を沢山配るものなのでしょうか。自分は担当がついていると言える段階へ到達しているのでしょうか? それともまだまだなのでしょうか?
A:あなたが聞いた編集者の話は正しいです。おそらくその新人の方も会う人間全員に名刺を渡しているでしょうから、その行為自体に特別な意味はありません。ただ、持ち込んだ作品を気に入ってくれたという印象がちゃんとあるのでしたら、少なくともその編集部での窓口になってもらったと考えて構いません。正式な担当になるかどうかは、今後関係をつないでいけるかどうかによって決まります。相手の記憶が新しいうちに次のネームを持ち込むようにしましょう。
新人編集者ということで不安もあるでしょうが、編集者のほうも担当作家が少ない時代に付き合いができた作家や新人にはひときわ愛着が湧くものです。最初は頼りなくても、お互い新人同士、二人三脚で成長していくのもありでしょう。半年から1年も経てば相手も一人前になりますし、3〜4年もすればベテラン、10年もすれば編集長になっているかもしれません。持ち込みで研修中の新人に当たることは珍しいですが、それもまた巡り合わせかもしれません。そうした出会いも大切にしましょう。
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