【質問と解答】

Q:はじめまして。僕は今18歳の大学生で漫画家を目指しています。幼い頃から愛読し憧れていた有名少年誌で僕の作品を気に入ってくださった方がいて、担当になってもらいました。しかし、ネームを送ってからの連絡が非常に遅く、早くても2週間ぐらいです。人気雑誌で人気漫画を担当しているのはわかっているのですが、それでもこんなに連絡が遅れるものでしょうか？　「2週間に1本ネームを仕上げてガンガン送ってきてくれ！」と言われ、この人は本気で僕のことを期待してくれていると思い必死に仕上げて送るのですが、その返信は2週間ぐらい経ってからきます(今にいたっては3週間も待たされています）。2週間に1本仕上げろと言ったにも関わらず返信に2週間もかけられると、こちらとしてはアドバイスをもらう前に送ることになり、非常に困っています。直接編集部に電話しても土日祝日は絶対に誰も出ませんし、平日に電話をしても担当は絶対に捕まらないので伝言を他の編集者さんにしてもらうのですが、すぐには連絡がきません。もしかして僕の作品がつまらないのかと思ったのですが、連絡が来ると「才能がある」などと言われて、ある程度は褒められます。僕はこの雑誌が本当に小さい頃から大好きで、他誌に変える気は全くありません。担当替えも考えたのですが、まだ掲載もしていない新人とも言えないような僕が編集長に担当替えを申し出たところで相手にされるわけがないと思います。それに、今の担当さんは連絡こそ遅いですが、有名漫画の担当だけあってアドバイスは非常に納得がいき、勉強になるものばかりです。一度この件について話し合いたいと思っているのですが、連絡すらとれないのでどうしようもありません。このまま僕は時間が経ち連絡がくるのを待ち続け、前作のアドバイスも貰えないままネームを送りつけるしかないのでしょうか？




A:ネームの返事が遅いとはいえ、確実に連絡をしてきてアドバイスも適切ということであれば、決して悪い編集者ではないでしょう。幼い頃からの憧れの雑誌で担当がつくというのはなかなか希有なことであり、その出会いは大切にしたほうがいいでしょう。電話での連絡がつきにくいのであれば、メールアドレスを聞いて連絡を取り合うというのは試してみましたか？
　連絡があったときに次回打ち合わせ日時をあらかじめ決めておき、ネームはそのスケジュールに必ず間に合わせるようにする、というのも手ですよ。もちろん、編集者は連載作品のスケジュールを最優先しなければなりませんから、予定がずれることもあるでしょうが、その時こそメールの出番です。とにかく、次に連絡が取れたときに話し合い、一番良い方法を模索してください。

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