【質問と解答】

Q:漫画賞で、「ページ数32P以内」「ページ数不問」など、最低枚数(8枚以上など)を設定していないところが多いのですが、8P漫画では佳作や受賞をすることは難しいでしょうか? やはり16P以上は描くべきですか?(「ページ数不問」となっていても、16Pや32Pという空気を読んだ枚数でないと受賞どころか見てもらえないと、どこかで読んだ記憶があったので)




A:応募作のページが短すぎるという理由で読まないということはありません。しかし、4Pや8Pのショート1本だと評価しきれないということもあり、他の投稿作とよほどレベルの差がない限り受賞は難しいのが現実です。ショートで最も問われるのは発想力なのですが、1本ではまぐれ当たりというものもありますから作者の力量を判断のしようがありません。絵と演出だけの評価しか下しようがないのです。4コマ漫画なら8Pあれば15本ないし16本の作品を読むことになりますから十分な評価ができますので大賞受賞もありえますが、4コマ漫画1本投稿されても新人賞として選考しようがありません。それと同じ事だと考えれば、4〜8P程度のショートならば自分の発想力を評価してもらうためには3本程度まとめて投稿すべきということになります。ちなみに、全編モノローグかナレーションで構成されていてヤマなしオチなしの雰囲気のみの短いストーリー漫画(と言っていいのだろうか)の投稿作がたまにありますが、画力を見る上でのサンプルにはなるものの作品としては評価されないと思ってください。同人の二次創作ではよく見かけますが、あれはキャラや世界観のバックボーンが読者にも認知されていることが前提の漫画です。オリジナルで同じ事をやっても読者に共通の認識がありませんから単なる自己陶酔でしかありませんので、ページ数云々以前の問題です。

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