【質問と解答】

Q:自分のジャンルは単行本が出にくいのですが、単行本は誰のどのような判断で発行されるのでしょうか? 編集部が絶対出したいといえば出るものなのか、営業がダメといえば編集部にはどうしようもないのか、教えてください。




A:単行本の部数は基本的に、その作家の過去の部数を基準とし、雑誌のアンケート結果や書店員、ネットの評判などを加味して決められます。新人の初めての単行本の場合は、作家自身の過去の単行本の代わりに、同ジャンル、同程度の人気位置の作家(他誌の場合もあります)の単行本の部数を参考とします。大抵の出版社では部数の決定権は販売部や営業部にありますが、単独で決めるわけではなく編集長や編集部のコミックス担当統括者がそれら部署の担当者と部数決定会議を行い、そこで編集部の意向や編集部が把握している市場評価を伝えて部数に反映してもらうよう求めます。単純にいえば、販売部や営業部はデータで算出し、編集部はビジョンを主張するという図式です。ただし、返本が大量発生すると編集部の損失になりますので、編集部としても確たるビジョンなしに無謀な部数の上積みは求めません。

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