【質問と解答】

Q:デビューして3年、たまに読み切りを載せてもらえるかもらえないかのプロともいえないような新人です。
 学生時代からずっと投稿してきてやっとデビューし、漫画で生活していけるようになりたい一心で打ち込んできたつもりですが、大学卒業年齢になり非常に焦りを禁じ得ません。掲載のためのコンペも、本誌なんかとてもとてもで、増刊すら落ちることがほとんどです。担当さんも最初の頃は凄く力を入れてくださっているのがひしひしと伝わってきて、毎日のように打ち合わせの連絡をくださってとても嬉しかったのですが、今では半ば音信不通状態です。たまに連絡がとれたかと思うと、落選の報告と「また次のプロットを」の繰り返しです。正直見放されてしまったのでしょうか? もう自分がいくら頑張っても見込みがないのなら、もう一度投稿から始めようかと真剣に悩んでいます。
 また、本誌や増刊に掲載される順番はやはり人気順なのでしょうか? 巻頭と最初の数作は人気作家、それ以降はランダム、などと全ページ読ませるべく考えられた配列なのでしょうか? 僕の作品は増刊でもいつもほとんど後ろのほうなので、きっと人気がものすごくないんだろうなあと落ち込むばかりです。




A:担当さんからの連絡頻度が少なくなっているということは、期待の度合いも下がっていると判断していいでしょう。デビューして3年ですから、結果が出せなければそうなるのは仕方がないと思います。しかし、増刊とはいえコンペの声がかかり時々掲載されているわけですから、完全に見限られている訳ではないでしょう。雑誌アンケートで結果を出しさえすれば担当さんの熱意も戻ってくるでしょうし、本誌掲載のチャンスも巡ってきます。
 掲載順に関しては、人気順だと毎号似たような編成になってしまうので多少の入れ替えはしますが、基本的には前半分は人気作家・人気作品で固め、後ろのほうは中堅からアンケート下位作品となります。もっとも、雑誌によっては、巻末に実力派作家による読み応えのある作品をトリとして持ってくるところもあります。新人の場合、毎回後ろのほうの掲載ということでしたら、あなたの言うように人気が低いと判断していいでしょうね。
 人気が芳しくないとはいえコンペの口があるうちは汚名返上のチャンスもあるとは思いますが、なぜ人気が出ないのか、アンケートで上位を獲れないのか、人気のある作品はどこが受けているのか、結果に目を背けず分析して次回作に生かすことが必要です。デビューして3年経って、向上心を無くしていないか、チャレンジ精神を失っていないか顧みてください。それでもうまくいかないなら、土俵を変えてみるのも手だと思います。雑誌によって読者層や読者の嗜好も異なりますから、それまで埋もれていた作家が一気に花開くこともあります。今の雑誌は雑誌として、他誌にも持ち込みをして反応がよければ並行して頑張ってみるのもいいのではないでしょうか。

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