【質問と解答】

Q:デビューしたい雑誌について決めかねています。将来いろんなジャンルのマンガが描きたい、少女漫画も青年漫画も描きたいと思っているので、自分はどこでデビューしたいのか分かりません。市場に出てる雑誌は大抵読みましたが、「ここ!」という雑誌や、「目指してます!」といえる漫画家さんもいません。それでも3年前に一度、とりあえず見てもらおうと少年誌に持ち込みをして担当がつきました。電話で偶然出た方でしたが、その担当さんは一緒に仕事をしていきたいと思える方でした。しかし、入念に打ち合わせし、一つの作品を作ったあとすぐ自分が入院してしまい、その後、就職活動をしたりですっかりスランプになってしまい、連絡を全く取らなくなりました。最近、仕事をしながら描ける環境になったので、またネームを見てもらいたいとは思うのですが、その担当さんに連絡してもいいか考えてしまいます。入院前の漫画の感想も聞いてないし、一緒に仕事していきたいと思える方なのだからもう一度連絡してみようという気はありますが、その雑誌でデビューしたいか、連載したいかと聞かれると違う気がします。担当さんも当時、自分が担当で良いのかわからないと言っていましたし。しかも2年近く連絡していませんので、少し気まずいです。それに今は、別の出版社で作品を見ていただきたいところもあります。
 そこで、これを機に違う出版社に投稿して賞をとるのを目指すか(自分の作風にあった担当さんを編集部に決定してもらうか)、その雑誌で連載したいという気持ちはさておき、仕事がしやすい前の担当さんに見ていただけるよう連絡してみるか、ということで悩んでいます。
 また、友人がサイトに漫画を載せてたらオファーがきたということもありましたので、そういうほうが自分にあった雑誌に出会えるのかなとも思い、すっかり悩んでしまっています。もっとも、待ちの姿勢なのであまりサイトからの出会いだけに頼りたくはありませんが。長文になりましてすみませんが、何かアドバイスをいただければと思います。




A:以前の担当さんが一緒に仕事をしていきたいという編集者なのに迷っているという時点で、あなたの中で結論は出ていると思います。自分自身の気持ちに従い、現在気になっている雑誌への持ち込みや投稿をするのがベストです。結果がどう出るか、いい担当についてもらえるかは未知数ですが、チャレンジしないで後で悔やむよりずっといいはずです。
 一方で、将来いろんなジャンルで描きたいということですから、以前の担当さんにもつなぎはとっておいたほうがいいでしょう。出版社の社員は数年で異動がありますから、その方が今の少年漫画誌から少女漫画誌、青年漫画誌へ異動することもありえます。また、年数が経てば雑誌のカラーにも変化が出ることがありますし、漫画の仕事をするうちにあなた自身の指向が変わることもありえるでしょう。そうすれば、また一緒に仕事をする機会も出てきます。すぐに雑誌での仕事をしなくても、たまに近況を報告し合ったりできる関係を築いておくのは互いにとってメリットがあります。
 また、サイトに過去作品やイラストをアップすることも、できるならやっておきましょう。それも一つのチャンスですから。友人の方がアドバイザーになってくれるなら、サイト作りも楽にできるでしょう。オファーはこないで元々、来たらめっけものというくらいの気持ちで、投稿の片手間に気楽にやるのが長続きのコツです。

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