【質問と解答】

Q:未デビュー、担当付きの投稿者ですが、漫画の新人賞の選考会についていくつか質問があります。投稿先の雑誌のブログを見ていたら、もうすぐ賞の結果発表というお知らせが出ていました。「そういえばこの回に投稿した作品の選考結果をまだ聞いていない」と、思い切って担当さんに連絡をとったところ、「選考会には出れなかったため、どうなったか分からない」という返事でした。もっとも、そのあとすぐに選考会担当に聞いてくださり、結果を教えてくれました。
ここでご質問なのですが、

1)忙しい担当さんですと、必ず選考会に出れるものではないのでしょうか?

2)自分の担当さんが選考会に出れない場合、担当さんが出席している人よりも不利になってしまいますか? 今回、賞はとれましたし、選評も「これからも期待したい」というような内容でしたが、デビューまではいかず、担当さんには「もっと上を取れると思っていた」と言われたので気になりました。




A:1)編集部内選考の新人賞の場合は、出席可能な編集部員は選考会に出席するのが普通です。しかし、先方の都合で外せない打ち合わせが選考会に重なったり、緊急に校了しなければならない原稿を受け取りに行ったり入稿したりしなければならない時は、やむをえず選考会を欠席しなければならないこともあります。特に週刊誌だとそういう事態はかなり起こりえます。また、漫画家の先生等が選考委員になっている新人賞の場合は編集長他数名の編集部員が代表となって選考会に出席し、先生と協議しながら賞を決めていきます。
 2)担当がついている投稿者の作品について講評し合う際には選考会の席にその担当編集者がいれば意見を求められます。そこで、「この作者は前作よりもここが大きく伸びている」「この作品のここに注目してほしい。これがこの作家の光っているところだ」などとアピールすることで、他の選考者の印象を上げることができます。ですから、必ずしも選考結果を左右すると決まったわけではありませんが、担当編集者のいる方は担当さんには選考会に出席してもらったほうが選考に有利です。