【質問と解答】
Q:ある出版社にネームと自分の作品資料を送りました。送ってから一か月ほど経つのですが、意見を聞くために連絡をしてみて良いものでしょうか? 本来なら直に持ち込みをして売り込みたかったのですが、地方なのと時間がないのとで断念しました。その出版社の応募要項には、「持ち込みまたは郵送でも受け付ける」「デビュー済みの人は参考になる過去作品と新作ネームでも可」とあったので応募要項を守り、郵送にしました。しかし送って一か月経つのですが何のリアクションもありません。簡単に連絡が来るとは思っていません。返事がないのが返事とも思いますが、せめて作品が求められている傾向に沿ってるかなど、もし持ち込みしていた場合に教えてもらえるであろう情報ぐらいは知りたいと思います。郵送する前に一本電話を入れて担当者にひとこと言っていれば連絡しやすいのですが、一方的に郵送した形なので連絡してみて良いのか迷っています。こういう場合、連絡してきたら編集部では迷惑でしょうか?
A:あなたも書いているように、新人賞への投稿以外の郵送形式での持ち込みの場合は、原稿(もしくはネーム)や資料を送る前に編集部に一報入れておくべきです。そこで、対応してくれて編集者もしくは郵送受付の担当者の名前を聞いて編集部の窓口を特定しておかないと、郵送物がちゃんと編集者の手元に渡って読んでもらえたかどうかの確認がしにくくなっています。今回のケースではもう送った後ですので、電話をかけて出た編集者に窓口になってもらい、その方に送ったネームがどうなっているか確認してもらいましょう。その方自身がネームを読んでいて編集部の結論を把握していれば話は早いのですが、編集部の誰かの手元でネームや資料が止まっている可能性もあります。その場合は多少確認に時間がかかると考えてください。もし、あなたのネームについてまったく把握していない編集者が電話をとった時はその方にとっては面倒な話ではあるのですが、編集部自体が郵送持ち込みを受け付けるシステムをとっている以上、あなたが遠慮する必要はありません。
なお、募集要項に郵送持ち込みの窓口(担当)の名前が記載している場合は、その方宛に連絡してください。ちなみに募集要項には、「電話での問い合わせには応じられません」と記載されていることもあります。連絡の前に確認するようにしてください。