【質問と解答】

Q:作品を描いていてはたと気付いたのですが、敵にアルビノの人が居るのです。敵と言っても最後は味方になるのですが、これっていけないことでしょうか? 物語中ではアルビノについては深くは触れていませんが、そのキャラがアルビノだということを匂わせる描き方をしています。これはやはりアルビノの人々に失礼にあたるでしょうか? 私は白い髪のキャラクターが大好きなので物語に登場させたのですが、どうするべきでしょうか?




A:「アルビノ」は先天性白皮症、先天性色素欠乏症などと呼ばれる先天的な遺伝子疾患です。通常人と異なる外見のために差別の対象になったり時代と場所によっては神聖視されたりしてきました。そのため、アルビノの方の心情を慮りフィクションでの扱いは慎重であるべきです。とはいっても言葉やキャラクターを登場させるのは一切駄目というわけではなく、作中でどのように描かれているか次第となります。作品世界やストーリーはわかりませんが、アルビノという存在自体にからむドラマではなく、単に外見的に白い髪のキャラクターとして表現したいのであれば、「アルビノ」という言葉を出さなければ問題ないかと思います。ただ、ネームを読んでみないと確実な判断はできないので、担当編集がついていれば相談してください。担当がまだついていない投稿者であればさほど厳密な判断はしなくても構わないので、そのまま描いて新人賞に応募して、表現の是非は編集部に判断を委ねてください。